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旧約聖書が伝えるビジネスの要諦

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13世紀に描かれたダビデとゴリアテの絵

旧約聖書には次のような逸話があります。 

ペリシテ軍とイスラエル軍とが対峙した。

このペリシテ軍には、ゴリアテという身長3メートル、60キロの鎧を身にまとい、7キロの槍を操る巨人戦士がいた。

ゴリアテはイスラエル軍に対し、「自分と一騎打ちをせよ、もしお前たちが勝てばペリシテはお前たちの奴隷となる。ただし俺が勝てばお前たちはペリシテの奴隷となれ」と挑発した。

しかし、イスラエル軍はこのゴリアテを恐れ、誰も挑もうとはしなかった。

そこに手を挙げたのが、ダビデである。
ダビデはイスラエル正規軍ではなく、羊飼いであり、しかもまだ子供であった。

イスラエル王サウルもダビデの申し出に困惑する。
しかし他に手段もなく、最後にはダビデの申し出を許可する。

ダビデは投石器と石だけを持って、ゴリアテの前に現れる。
ゴリアテはダビデに向かって突進する。 

ダビデは投石器で石を発射する。

石はゴリアテの額に命中し、その場に倒れる。 

ペリシテ軍はゴリアテのまさかの敗北に総崩れとなり敗走した。

 

この逸話から、2つの戦略が読み取れます。

ひとつは自分に有利なフィールドで戦うことの大切さ、もうひとつは、自分の強みを圧倒的な強みに変えたことです。

ゴリアテは百戦錬磨の怪物のような戦士です。
もし至近距離で戦えば、確実にゴリアテが勝ったでしょう。 

そこで、ゴリアテの剣や槍が届かない遠距離でのフィールドで勝負したのです。

このフィールドはビジネス用語で言えば、ドメイン(ビジネス領域)ということになります。 

遠距離での勝負になった場合、ダビデの投石器は、子供でも巨人戦士を一撃で倒す無敵の力を発揮します。 

剣や槍を扱ったこともない羊飼いの唯一の武器であった投石器が、遠距離戦法では圧倒的な強みになったということです。 

ビジネスにおける戦略も自分に有利なドメインでいかに自分の強みを圧倒的な強みにできるかが重要なポイントになります。

ちなみに私はクリスチャンではありません。

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